2006年09月29日

「無責任」

pearl75.jpg



彼岸花が咲く秋になった。
とはいえ、世の中悲劇が絶えない。
小学生が刃物を持ち、暴走した車が未来ある子供達を殺め、子が親を殺める。
そして親が子を殺める。


世の中何か・・何か歯車が狂っている。確実に狂っている。


そしてその狂った歯車は人と動物の間にも暗い暗い影を落としてしまっている。


犬猫を飼うことが半ばブーム的になり、沢山のペットショップが沢山の犬を仕入れ、販売する。繁殖家は躍起になって人気犬種を繁殖させようとする。
華やかなように見えるこの業界の中で、経営的に苦しくなり繁殖業を放棄せざるを得なくなる者もおり、その結果沢山の犬猫らが辛い思いを強いられる。


「ふれあい」と称して沢山の犬を準備し、入場料金を取り、擬似的に飼育体験をさせるテーマパーク。
関西県内でも数年前まで存在したが、結局閉鎖されてしまった。
執事はこのテーマパークなるものは生理的に受け付けない。いやむしろ嫌悪感さえ抱く。
犬も人間と同様「動物」である。日常生活に於いて食事はきちんと摂取しないといけない、水分も摂取しないといけない。それに伴う体調維持のための運動、そして排泄行為。
人間も日常的に行っている極々当たり前の日常なのだが、それがどんな動物にも当てはまる事だという事を忘れてはいないだろうか。


「あぁ・・ワンちゃんだね。可愛いね。頭なでてあげなよ。」
「ワンちゃんと一緒に遊べて良かったねぇ。」


暴言に聞こえるかも知れないがこれだけで犬と生活は出来ないのだ。
彼ら彼女らも我々と同じ動物なのだ。
食事しないといけない、排泄もしないといけない。適度な運動も必要、毎日の体調面のケアも必要。。
これは執事の持論(大げさな言葉で失礼。ごくごく当たり前の事と言うほうが正しい)だが、同居している時点で彼ら彼女らは「家族の一員」である。ということ。
人間のように言葉を発する事もないし、自ら自炊も出来ないわけで、生活していく中で心理状態を把握し、理解し生活していく中で円滑になるように人間サイドがアシストしてあげないといけないのだ。
そこらあたりを全く理解しないで

「人間の言うことを理解しろ」
「こいつは全く人間の指示に従わない。どうしようもない奴だから捨てよう」
「こいつ噛みやがった!!。保健所送りだ」

・・・・これは所詮人間のエゴではないかと。


犬猫のテーマパークなるものに入場料を支払い、しばしの間犬猫と戯れる。
「可愛いねぇ。」
「さわれてよかったねぇ。」


これがきっかけとなって「我が家でも飼おう」という方向になっていくとする。
きっかけ自体異論は言わない。むしろ嬉しい方向ではないか。ただその後の方向性が問題になってくる・・。
当然毎日食事は与えないといけない、体調管理はしないといけない。犬猫であっても意志があるわけで当然それを理解する努力を怠っては駄目。

「飼うことがこんなに大変だったのか・・もっと気楽だと思ってた。」

信じられないが執事の目の前でこんな事を言った人間も居る。
犬猫は彼らにかかればただの「ヌイグルミ」になってしまう。
テーマパークの犬猫に対して入場者は何ら「責任制」はない。そこが気楽さの要因。
ところが自分たちの家族にするとなると話は違ってくる。
犬猫とていつまでも元気な事はない。
人間より遙かに早い時間軸で歳をとり、衰え、死を迎えていく。
例え衰えたとしても、目が見えなくなったとしても、痴呆にかかったとしても、排泄物垂れ流しになったとしても、最後まできちっと面倒を見る腹のくくった気持ちが無いといけないという事を我々は絶対に忘れてはいけない。


pearl76.jpg



犬猫は言葉は発さないが意志は持っている。
何をしたいのか、何を拒否しているのか、何に恐怖しているのか。
長く生活していく中で彼ら彼女らの目を見てコミュニケーションをとる努力を我々人間は怠ってはいけないのだ。
長年生活してきた人間の家族を愛するように、彼ら彼女らにも同等の愛する気持ちを持つべきなのだ。
現代社会、人間に心の余裕がなさすぎる昨今、犬猫達にその余裕の無さを癒してくれる事を望むのは無理なのだと気づきたい。彼ら彼女らだって意志ある動物。そうそう毎日人間の癒しの道具にはなってくれるはずもないのだから。むしろ癒されたいのは彼ら彼女なのかも知れない。


pearl77.jpg



先日も日記に書いたがまた人間の無責任で多数の犠牲犬が出た。
何度と無く撲滅しようと頑張っている人達がいる中での悲劇。
いつになったら消滅するというのか。
志半ばで逝く事がどれほど辛い事か。
飢えと乾きの中でどれほど辛かった事か。
本当の家族の暖かさすら知らずに生まれ育ち、そして人間の勝手な理由で食べ物さえ与えられず、衰弱して逝った多数の彼らに哀悼の念を表し、二度と・・本当に二度とこんな悲劇が再発しないように誓おうではないか。

そして今生きようとしている彼ら彼女らが本当に笑って過ごせるようになりますように。
めい一杯生きることを楽しめる環境が出来ますように。

そして・・これ以上志半ばで逝く子達が増えませんように。。


ニックネーム パール姫の執事 at 21:42| Comment(1) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「ヌイグルミ」
「癒しの道具」
・・・まさに、その通り、
犬も猫も、痛みも感じるし、意志や感情もある、人間と全く同じ生きた命であるという、こんなあたりまえのことが「わからない」世の中になってきている。
人の命をも簡単に奪ってしまう事件も、そんな感覚の延長上にあるのでしょうね・・・。
「動物愛護法」が改定されて、少しづつでも動物にやさしい世の中に向かって歩みつつある気がしていたのですが・・・
「規制」や「懲罰」自体が必要でなくなるような、そのための”何か”が求められている気がします。
Posted by まある at 2006年09月30日 08:20
この記事へのトラックバックURL
http://a-thera.com/tb/481526

この記事へのトラックバック

犬 テーマパーク - 犬のテーマパークについて
Excerpt: 犬 テーマパーク - 犬のテーマパークについて
Weblog: 犬 テーマパーク - 犬のテーマパークについて
Tracked: 2006-12-02 10:31